居住空間としての地下室の快適さ

地下室のある家は、まだそれほど多くありません。そのため、地下室の室内環境について実体験する機会はあまりないようです。

年間を通じた外気温の変化幅と比較すると、地下室の変化幅は外気温の半分程度ですので、人にとっては非常に住みやすい空間になります。年間の温度変化幅が小さく、部屋の気密性が高いため、湿度管理についてはコントロールが容易になっています。

昔から欧米ではワインセラーとして地下室が利用されています。日本においても、冷蔵庫がなかった時代には食品の貯蔵庫として日常的に使われていました。また、キノコなどの栽培にも利用されています。あまり居住とは関係がありませんが、精密機械の組立てなどにも都合が良い空間です。

とにかく温度管理と湿度管理の両方が容易であるため、様々な用途として使えるでしょう。多くのユーザーはこれまで、クローゼットや音楽室など、居住とは別の目的で地下室を利用していました。

しかし、実際に住み始めてみれば、その快適さを肌で感じます。居住用として使用することは選択肢のひとつとして外せないところです。冷暖房に関しても、地上一階のように回し続ける必要がなく、効率よく最適な室温と湿度を得られます。今後は究極の省エネ住宅として注目されるでしょう。

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